あの光はなんなのか。
オレは誰なのか。
海馬瀬人はそんな思いにかられていた。
あの時・・・、バトルシティトーナメント準決勝で自分と遊戯に見せた幻。
イシズは数千年前エジプトの神官と王だという話をしていたがいまだに信じがたい。
その迷う気持ちを抑える為に「世界海馬ランド計画」を行うことにしたのだが
こっちは滑るように順調でありえない問題もない。
奴の存在ほど謎な物は無い。
そう、夢のようで幻のようで。
海馬コーポレーションアメリカビル・社長室。
「兄サマ?」
モクバは大丈夫かとばかりに顔を覗き込んだ。
「大丈夫?魂飛んでたよ。」
「ああ・・・。」
――くだらない思想をしてしまっていたな。
仕事に打ち込み、一日が流れ、自分はだんだん年をとる・・・。
「暇だ・・・こう、緊張感のないというかスリルが無いというか。」
デュエルしたい。
・・・・・・相手がいない。
仕方なく窓の外を見ると、ニューヨークのビル街が見えた。
ナイト・ニューヨークとでも言うべきか、ネオンと大勢の人間が光る。
だが、そこに行こうという気にはならなかった。
古代の話も気になるが・・・それは遊戯、貴様に任せておこう。
オレと貴様の戦いに終わりなどない・・・そう、無限だ。
貴様はそれを調べ、真実か確かめるがいい。
オレは待っているぞ、貴様が強くなりオレに再び挑む日を。
「古代の幻想などたやすく想像出来るぞ。フン。」
(ただし、セトとファラオがどんな関係だったかまでは想像できていない)
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