
2人旅ここまでくるのに26時間しかかかっていない。
案外楽だったということか?
SSS
寝静まった頃、サンディは箪笥の上に座って二人を見下ろしていた。
見える光景は前と変わらないのにどこか遠い気がする。
「…ありふれたオーラなのヨネ」
人間の放つ光は世界あちこちに点在していて特別めずらしくもない。
いままでは天使の放つ光でちょっとだけ自分たちと近かった。
「…これしかなかったんだからしょーがないんだケド」
サンディは窓から空を見上げた。
「おねーちゃん、もっと違う方法ってないの?
ホントに人間にエルキモスが倒せるの?ねえ」
空から返事があるはずもない。
夜空には灰色の雲が伸び、その隙間から深い闇が顔を出している。
サンディは窓に手をつき、冷えたガラスの感触に身震いするも、空を見上げ続けていた…
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