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主ミレ性別反転小話4

主ミレの性別を逆にしました。苦手な方はよまないように
PC版TOPからの方は続きはこちら、からどうぞ







「王女さまは大人におなりになりましたのねえ。昔はこうやってドレスを着させようとするとイヤイヤって暴れて、そりゃもう、手がつけられなくて」

記憶を取り戻して父と母の所に戻った所、王女の帰りを国民に知らせなければとかで着飾らされることになってしまった。

(ドレスか…)

前、記憶がまだ戻らなかった頃、レイドックの城下町でミレーユに言われたことがある。
ドレスがきっと似合うと。
記憶を失う前、どうしてもドレスは着たくなかった。
王子として生きてきたという変なこだわりがあったから。
ずっと、どうして男に生まれなかったんだろうと思っていた。
胸をさらしで巻くたび、月のものが来るたび、女であることを恨んだ。
そう、女でよかったと思うことはなにひとつなかった。

(ドレス、似合うって言ってくれるかな)

やはり、頭に浮かぶのはそのことだった。
みんなが似合わなそうとはやし立てる中、似合うほうに一人賭けたあの男のことだ。

「さあ、できましたよ」

自分で鏡を見るのが怖くて、差し出された鏡から顔を背ける。
昔習った通りに裾をちょこんと持って、音を立てずに立ち上がる。
慣れない踵の高い靴にぐらぐらしながら扉を開けると、仲間がこちらを見る。
大げさに唖然とするバーバラやハッサンを見て満足げに微笑むきれいな人が、意地悪に一言、

「王女さま、裾を踏まれてますよ」
「!」

直そうと足を持ち上げると慣れないドレスが足に絡まってよろけた。

「おっと」

すっと差し出された腕が体を支えてくれた。

「どうぞ王女さま、ご案内いたします」

嬉しそうにくすくすと笑う金の男を上目遣いでにらんで、湯気が出そうな顔を伏せた。
後ろで誰か(あきらかに複数)がヒューヒュー言っているのが恥ずかしい。ドレスなんかもう着てやるものか。

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