見習い天使にくっついて記録をつけてるんだけどぉ…流石にちょっとこれは注意したほうがいいと思うから言っちゃいますヨ?
「ナイン…服買いすぎじゃーん…?」
くるっと振り返って、桜色の髪を揺らして少女が笑った。
「だってー!スライムの服だってっ」
センスのいい服とかそういうのは置いといて(アタシ的には珍品の世界)、どうやらあの子はモンスターが好きっぽい。特にスライムがお気にで…今、上下をスライムセットで揃えられてご満悦なよーデス。
「そのセンスは…アリエナイと思うんだケド、アタシ的に」
「サンディみたいにきらきらしてるのイヤなんだもん」
「キラキラがイヤとかっ、信じられないんデスケド!!」
こういうのが平和ってコトかなぁ?てゆーか、どっから見てもスライムタワーのコスプレにしか見えないワ…
「アンタのお師匠サマは、お金の使い方と服のセンスは教えてくれなかったワケ?」
「お金なんて地上降りて初めて使ったよ?」
「…イヤイヤ、天使界にだってお金くらいは」
「必要な時はイザヤール様に伺いに行ってたから、財布なんて持ったことなくて」
「剣は握ったコトあって、財布がナイってどーゆうことよっ。そんな世間知らずな天使が人間救えるわけなぁぁぁいっ!」
ナインは、それに、とちょっと斜め下を見ながら言いにくそうに呟いた。
「イザヤール様は、実用性が第一って。髪の毛一本とられるだけで呪われるかも知れんぞ!って脅されたけど髪を剃るのは多めに見てもらったくらいよ…」
箱舟の中で出会ったツルピカの天使を思い出してみた。それからナインの髪の毛がなくなったところを想像してぶるっと震えた…。
「わかった、わかったわよ…!せめて、せめて店員さんに組み合わせ決めてもらいなさいっ」
世界を救うかもしれない天使が金銭感覚ゼロで、服装センスもなくていいんでしょーか…。テンチョー、アタシは不安デス…
おしまい。
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